営業部塚田です。とある加工品についてのお話を。
その加工品を簡単に説明しますと、【精度公差、幾何公差の焼き後仕上げが旋盤とマシニングで必要な製品】でした。
このような製品を従来の加工方法で行うと【①旋盤、マシニング共に公差部肩肉0.05~0.1mm程度仕上げ代をつけて加工し、焼入れ処理。②処理後に公差部のみを加工。】しかし、この方法では公差を出すことが出来ませんでした。そこで新しく方法を考えて再度実践→【①の部分は変わらず。②を公差部だけでなく、旋盤加工でマシニングがつかむ部分も含めて加工。】・・・結果は、精度公差が上手く出ない箇所があった為、再度加工方法の修正→【2度目の加工方法+マシニング加工で冶具を作成し、そこに製品を装着して加工。】・・・この3度目の加工方法修正で精度を出すことが出来ました。
この製品にはたくさんの社員さんが関わり、試行錯誤しながら最終的な加工方法を編み出しました。リピートの製品ではありませんでしたが、このような焼き後の仕上げ加工は今まで何度も行ってきました。ですが、今までのやり方では上手くいかなかった。もちろん従来の方法を守っていくのはとても大切です。でも、今回のように新しい方法を生み出して新しい技術を作りだしていくことも大切なことだと感じさせられた出来事でした。今後も昔からの技術は守りつつ、進化することも忘れずに日々向き合っていきたいと思います。