営業部塚田です。今回は、今月弊社で加工を行った板物製品についてのお話を少し。
まず、この製品がどんな形状かを簡単にご説明。形状は十字の板物で、その側面に8カ所の深穴があるというもの。これを板物の加工だから、と全てマシニングにて行おうとすると8カ所の深穴加工だけで4回の段取り替えが必要になります。これは時間もかかるし大変。ということで今回8カ所深穴加工をNC旋盤にて行いました。NC旋盤で加工を行うと、プログラムさえ組んでしまえば段取り替えせず1工程で加工をすることができます。ただ、ちょっとした工夫が必要だったようです。
加工者に詳しく話を聞いたところ、加工方法自体は大変ではなかったが加工できるようにする為のツメ成形が少し大変だったとのこと。単純に製品をつかめるよう成形をすればOKというわけではなく、今回の製品は穴を空ける箇所が多かったため、穴あけ時製品と刃物台・工具がぶつからないように刃物台と工具長、これらを全て実際に測って計算した上でツメ成形をする必要があったそうです。それでも、全加工マシニングで都度段取りを変えながら加工を行うより時間もかからず終えることができたのです。
今回の製品を通して、板物だから全加工マシニングが当たり前、という考え方ではなくNC旋盤とマシニングを両方上手く使いながら1つの製品を創り上げるやり方が当社の強みも出ていて素敵だと感じました。これからもこういった強みを活かしていきたいと思います。最後に今回ご紹介した製品の簡単な図も書きましたのでご参考頂ければ幸いです。(参考になるか分かりませんが・・)