営業部塚田です。
当社は5月決算ですので6月より新しい期、31期が始まりました。それに伴い30期決算報告・31期方針発表が2日間にわたり、行われました。
その中で前期、当社が力を入れて取り組んできた「旋盤物の受注強化」。これに対しての結果ですが、旋盤物構成比として29期が71.1%だったのに対し、30期は78.2%と大きく伸ばすことが出来ました。私としましては展示会での旋盤物のアピールがこの成果を作り出した要因の一つになっているのではと思います。30期の展示会では旋盤物のみの展示、当社パンフレットの営業品目にも「小口、微量の丸モノ製品」と記載したこと等、社外へ「当社の強みは旋盤製品だ」と思って頂けるようなアピールが出来ていたかと感じます。これは今期の展示会でもしっかりとアピールし、更に旋盤物の受注が増えるようPRの仕方を考えていきたいと思っております。
また、方針発表のなかで当社社長よりこんな話がありました。それは「商品を販売する意識を持つこと」。私達のような製造業という立場から考えると、「商品」、そして「販売」という概念はあまり無いのでは?と思います。私も社長からこの話が出るまで、加工している「製品」を「商品」と捉えたことはありませんでした。「製品は図面精度を満たす技術から生み出された加工品だが商品は顧客ニーズを満たす技術から生み出された加工品だ」ということも弊社社長が言っておりました。私はこれを聞いた時、買い手の立場として考えてみました。確かに、私達が車や洋服等何かを買うとき、「商品」を「買う」と言います。また、自分のニーズに合ったものを選びます。洋服なら着やすさ、車なら乗り心地といった 人それぞれのニーズがあると思います。決して全員同じではありません。 この考え方と私達がしている仕事は同じではないかと思いました。洋服も車も様々な人のニーズに合った数えきれない種類のものが販売されています。また、販売をする中でお客様の様々なニーズを聞き、いくつかの提案をしています。それと同じで、私達もお客様の様々なニーズに合ったものを作る必要があります。お客様がどんな製品が欲しいのか、どんな用途に使うのかを聞き提案し販売していく必要があります。それには図面通りにただ加工していてはその先に相手は見えません。商品ではなくただ「製品を作る」それだけです。
製品を作ることは製造業であればどこでも可能です。しかし、私達は製品ではなく「商品」をお客様の手に渡していきたいと思っています。その為に私達にしかできない、当社の強みを最大限に活かせるやり方でお客様に満足を提供していきたいと思っています。
では具体的にどんなことをしていこうと思っているのか。これについてはまた次月以降に書かせて頂きたいと思います。