精密機械部品・半導体部品制作など、長野県の丸モノ専門の製造会社

営業部より㉝

営業部塚田です。今月は弊社で取り組んでいる、「全社員多能工化」についてのお話をさせて頂きます。
まず、何故弊社が「全社員多能工化」を目指しているのか。それは、「コロナショックによる影響により、今までにない景気の悪化が叫ばれている中でそれを想定した行動を意識する必要があるから」という理由が1つ挙げられます。その行動を考えていく中で、次の手の1つとして「全社員多能工化:NCオペレーター=MC操作取得/MCオペレーター=NC操作取得」という戦略が掲げられているという訳です。
現状、弊社ではNC旋盤とマシニングを両方扱える社員は1人。全社員多能工化にするには大変な時間がかかるのではと思います。それでも少しずつ、実際に両方の機械を学んで動かし始めているオペレーターもいます。その中の1人で元々マシニングのみを扱う女性オペレーターがおりますが、昨年からNC旋盤も学び、今では1人で製品を仕上げることも出来るようになってきています。彼女に話を聞くと、やはりマシニングとは動かし方も機械の性質も違うので戸惑うことも多々あるそうで、例えば「NC旋盤はマシニングとは違い、付けられる工具の本数が少ない為、工具の種類をよく考えて加工をする必要があって大変」「慣れていないから何をするにも怖い」等彼女自身の中で色々と悩みながら学んでいたようです。
ですが、NC旋盤とマシニングを両方動かすようになって出来た改善もあり、「マシニングで二次加工をすると位置の出しにくい製品があったがその部分をNC旋盤で加工することでスムーズに加工が出来るようになった」と話していました。これは両方の機械を学んだからこそ分かった良い気づきだと感じましたし、こういった気づきが現場で共有されていくことでお互いの部門では見えなかった部分も分かるようになり、今までよりスムーズに加工が進むのではないかと思います。
今回このブログを書くにあたり、1人の女性オペレーターに話を聞きましたが、まず私は両方の機械を学び動かす、という行動をこなしたことがすごいと感じました。不安も多く、先の見えない世の中で後ろ向きに考えてしまいがちな毎日ですが、その中で新しいことを学びそれを活かすという前向きな姿勢で学んでいたことが素晴らしいと思います。不安の多い今だからこそ、そういった前向きな姿勢は大切だと感じますし、今までと同じやり方ではなく次はどうしていくべきなのかを考えることが必要だと思います。今回お話した「全社員多能工化」だけでなく、他にも私達がすべき行動はまだまだあります。それらを日々の仕事をしていく中でしっかりと考えていきたいと思います。