営業部塚田です。
先月弊社では諏訪工業メッセに出展致しました。今年のブースはこんな感じです↓
昨年とほぼ同じく、「旋盤加工専門」と「小口受注」の文字を大きく掲げ立たせて頂きました。今年も「旋盤の加工先を探している」、「試作品をやっているところを探している」等大きくアピールさせて頂いた文字を見て足を止めて頂いたお客様が多くいらっしゃり、とても嬉しく感じました。
さて今月は今回の展示会用に製作した製品の紹介をしたいと思います。 製作した製品がこちら↓
先月のブログでも少しお話をさせて頂きましたが特徴として、肉厚が1ミリ~2ミリの部分がある為、削る順番と削り方を上手く考えて加工をしないとビビりがでてしまい仕上がりが汚くなってしまうというリスクのあるものです。 削る順番の注意点として製品に負荷がかかると製品がビビってしまう為、どこから削れば負荷がかからないかを考えることが重要だと加工者は言っておりました。 また、削り方としては負荷を逃がすために切れ味をよくすることが重要だそう。言葉だと説明が難しいので図で表すとこんな感じです↓
工具を下から上にあげるのではなく、上から下げるように加工をすること。そうすることにより、刃が鋭角になり切れ味がよくなるそうです。イメージとしては包丁やハサミを思い浮かべて頂くと分かり易いかと思います。切れ味の悪い包丁やハサミを使うと一応切ることは出来ますが切った断面は汚くなってしまいますよね。それと同じで加工も工具の切れ味が悪くても形にはなりますが見た目も悪く、私達の目指す「芸術作品の域に達する製品づくり」とはかけ離れたものになってしまいます。
今回の展示会用の製品に限らず加工者は「ただ図面通り」に加工するのではなく、どうしたらお客様に感動を与えられるような仕上がりの製品を創ることが出来るのか?を日々考えながら加工をしています。ただ形にするだけなら簡単なことですが、それでは弊社にお仕事を頂く意味がありません。私も今回のブログを書くにあたって、加工者はこんなにも考えて1つ1つの製品を作っているのかと感じましたし、勉強させられました。
これからも「弊社にしかできない加工は何か?」を考えながら1つ1つの製品と深く接していきたいと思います。