営業部塚田です。今回は少し前に起きた弊社での出来事を。
ある日、ご注文を頂いていたあるお客様から、「部品Aと部品Bは合わせになる」との情報を頂き、私はその情報をそのまま現場へ伝えました。その後、加工者Kさん(64)から「この部品が合わせならば、この図面通りに加工するよりもこういう形状にしたほうがいいのではないか?」との提案が。内容としては、弊社で追加工するボルト(部品A)が、同じく弊社で加工する部品Bの1カ所に入るというもの。ボルトがぴったりと部品に入るためには、ニゲミゾが必要です。ですが、その時ボルトの図面・追加工品にはニゲミゾが入っておらず、またお客様からもニゲミゾの依頼はありませんでした。
そんな中で、ニゲミゾを入れたほうがいいのではないか?と提案してくれたKさん。早速お客様に問い合わせをしてみたところ、「ミゾが入っていたほうがいい」との回答を頂いたので、ニゲミゾの加工を追加し納めることができました。
今回のように「加工者からお客様へ提案する」ということは中々多いものではありません。でも、ただ図面通りに加工するのではなく、お客様から頂く情報と図面を見て加工者が「こっちの形状のほうが組み立てがしやすいのではないか?」等と考え提案していくことは弊社が目指している仕事の1つでもあります。今回ベテラン加工者Kさんはそれを改めて私達に教えてくれました。
今回のような提案力をもっと強めていき、少しでもお客様のお役に立てることを増やしていけたら。と感じた、そんなある日の出来事でした。