日本経済新聞に「私の履歴書」という記事があります。
今月は島精機製作所会長の島正博様が書かれていますが、3月5日の記事に
このようなことが書かれていました。
せっせと手編みに精を出していると見知らぬおじさんが入ってきて新聞を取ってくれという。
(中略)
「島正博か、ええ名やな」と言いながら「晩年大いに成功する」とお墨付きをくれた。
ただ、それだけではなかった。「だがな、気いつけなあかん。身体を壊して36歳で
死ぬかもしれん」と付け加えたのである。
(中略)
さらにもう1つ。「あと20年しか生きられないなら、他人の2倍の速度で時間を使えばいい」
と決意を固めた。例えば、発明をする時も、普通の人は考えをまとめてから製作を始めるが、
自分は考えながら手を動かして物を作るのだ、と。
この年、新たなミシンを開発されたそうです。
これを読んだとき、「他人の2倍の速度で時間を使えばいい」という発想に自分ならならないと
思いましたし、人生は長さ以上にその質、「どう生きるか」がとても大事だと感じたと同時に
恐らく「どう生きるか」の哲学がこの時既にあったからこそ、2倍の速度で時間を使うという
考えがでてきたのだと感じました。
同じ製造業に携わるものとして、このような方たちがいるから今の自分たちの仕事があると
感謝の気持ちが湧いてきます。だからこそ、それに恥じない経営をしていくと同時に、
自社のビジョン実現に向けて邁進していこうと心新たにすることができました。
「私の履歴書」からは、色んな気づきをいただいております。
代表取締役 松澤 裕一