コロナ禍で、よく耳にする言葉あります。
それは「理念に立ち返る」です。
理念に立ち返り、自社は何のために存在しているのかを改めて考えていくことで
今、自社のやるべきことがみえてくるのだと思います。
今は自社の原点を見つめなおす、良い機会なのかもしれません。
会社の原点は「創業の精神」に謳われていますが、当社は「創業の精神」のなかに
「創業者の技術」を文言として表しています。
【創業者の技術】
誠実な技術から生まれた製品にこそ、魂が宿り、感動が生まれる
創業者が、汎用旋盤、汎用フライスを駆使して、ある製品を手掛けていました。その製品は夜遅くなっても終わらず、夜が明けた頃、残り1工程を残すのみとなりました。しかし、その最後の1工程で失敗をしてしまい、創業者はその場に座り込んでしまいました。
しばらく無気力感に襲われましたが、すぐに立ち上がり、また一からその製品を手掛け始めました。
創業者の「自分の技術に妥協しない姿勢」「誠実な製品を提供する姿勢」こそが、当社の技術の原点です。
この「創業者の技術」を改めて読み返すと、自分自身の仕事の在り方を問われます。
失敗してしまった製品なので、お客様にお届けすることができませんでしたが、この製品を
自分の原点に戻れる場所として、創業者は大切に保管していました。そこには創業者自身の
仕事の念いがこめられているのだと感じています。
そのような姿勢で常に仕事をしているから、お客様と接するときにもその姿勢が表れ
お客様から選んでいただき、お仕事をいただくことができているのだと思います。
この原点に立ち返り、全社員が「創業者の技術」を目標に自分自身の技術を磨き、心を
磨いていくことで、お客様の業績向上に寄与できる仕事ができ、自分や自社の存在価値が
高くなっていくのだと思います。
これからも、お客様に向けた技術を高め続け、社員一人一人が製品や仕事へのストーリーを
もつことができるように、今目の前にある一つ一つの仕事に取り組んで参ります。
代表取締役 松澤 裕一